「最近、急に汗が出る」「イライラして気分が落ち込む」「肩こりや関節痛がひどい」……その不調、更年期だからと一括りにして耐えていませんか?
実は最新の更年期ケアでは、症状を「血管運動神経」「精神神経」「身体」の3つのタイプに分けて、自分にぴったり合った治療(パーソナライズ化)を選ぶのがトレンドになっています。
この記事では、あなたの不調がどのタイプに当てはまるのかをチェックし、それぞれに最適な治療法(HRT・漢方・サプリ)や、今すぐできるセルフケアのヒントを分かりやすく解説します。
更年期の不調はおもに「3タイプ」に分けられる!あなたの症状はどれ?
更年期の症状は、100種類以上あるとも言われています。まずは、自身の今の状態を客観的に確認してみましょう。以下のリストで、当てはまる項目にチェックを入れてみてください。最もチェックが多かった項目が、あなたの「メインタイプ」である可能性が高いです。

左のチェックボックスにチェックを入れ、どれがもっとも多いかを選べます。
3タイプのうち2つとも、あるいは全てがあてはまる場合もありますよ。
A. 血管運動神経タイプ(自律神経の乱れによる症状)

外出中のホットフラッシュは、メイクも崩れたりで困りますよね💦
入浴後や睡眠中の大量発汗も、せっかくのリラックスタイムが台無しに。
一番、多く聞かれる悩みがこの血管運動神経タイプかも知れません。
B. 精神神経タイプ(心と感情のゆらぎ)

私自身は精神神経タイプだったようで💦イライラが続いて大変でした。
短期間でしたが漢方薬の処方を受けて、だいぶ楽になりましたよ。
C. 身体タイプ(運動器官や全身の痛みを伴う不調)

50代を過ぎてからの同窓会は、この身体タイプ症状の話題で大盛況!
四十肩や五十肩はもちろん、膝や腰、手のこわばりなども多いようです。
「3タイプ」以外にも多い「隠れ更年期」あなたもあてはまる?
前述した通り、更年期に起こりがちな症状は100種類以上と言われます。上記の3タイプにあてはまらないものを以下にまとめてみました。
D.その他のタイプ(見落とされがちな「隠れ更年期症状」)
💡隠れ更年期に気づくために——「病院のはしご」より「正確な情報共有」を
「胃が悪いのかも」「整形外科に行ってみようか」「頻尿は泌尿器科?」——Dタイプの症状は一見すると更年期と結びつきにくいため、複数の診療科をたらい回しになってしまうケースが少なくありません。しかし専門医であっても、更年期との関連を見抜くのは容易ではないのが実情です。
それぞれの診療科を受診の際は、その科の症状だけでなく以下の情報も医師に伝えましょう。
この情報を伝えることで、医師が「更年期との関連」に気づくきっかけになります。病院をいくつも受診する前に、まずはかかりつけ医や婦人科で「更年期かもしれない」と相談してみることをおすすめします。

更年期世代は、長年の生活習慣の蓄積ダメージが出やすい時期でもあります。
これまでの健康診断の結果を見直し、気になる点を相談しても良いでしょう。
タイプ別・自分に合う「パーソナライズ治療」の選び方と実践法
自分のメインタイプが把握できたら、そのメカニズムを理解したうえで的確なアプローチを取り入れましょう。医学的な治療法から自宅でできるセルフケアまでを網羅して解説します。
1.血管運動神経タイプへのアプローチ
急な発汗やのぼせ(ホットフラッシュ)は、脳の体温調節センターである視床下部がエストロゲンの急減にうまく対応できていない状態です。自律神経が乱れ、血管の拡張·収縮のコントロールが効かなくなることで生じます。
HRT(ホルモン補充療法)
枯渇しつつあるエストロゲンをごく少量、外部から補う治療法です。血管運動神経症状には特に高い効果を発揮することが多く、ガイドラインでも第一選択として推奨されています。飲み薬だけでなく、皮膚から吸収するパッチ(貼り薬)やジェル(塗り薬)もあり、胃腸や肝臓への負担を抑えられます。

私は閉経が48歳と早かったため、HRTを受けようか迷いましたが…
婦人科の先生からに相談すると「不要では?」と助言されましたよ。
エクオールの活用
大豆イソフラボンが腸内細菌によって代謝されて生まれる「エクオール」は、エストロゲンに似た働きをします。ただし日本人の約半数は体内でエクオールを作れないため、サプリメントとして直接摂取するのが効率的です。

もともと豆乳や大豆製品は大好きなので、閉経してからは大量常備してます❣️
最近は様々なサプリやプロテインとのミックスも出て、とても便利ですね。
緊急時のクールダウン法
ホットフラッシュが起きたときは、慌てずに「首の後ろ」「脇の下」「太ももの付け根(そけい部)」など太い血管が通る部分を、冷たいペットボトルや濡れタオルで冷やしましょう。血液の温度が下がり、全身の熱感がスッと引いていきます。

ドバッと汗が吹き出た直後は、毛穴も広がり乾燥しやすく肌にダメージが💦
引き締めと同時に潤いを与えるケアも取り入れていきたいですね。
2.精神神経タイプへのアプローチ
「最近、自分が嫌な人間になった気がする」と悩む方は少なくありません。しかしそれはあなたの性格が変わったからではありません。ホルモンの変動が、感情をコントロールする脳内物質(セロトニンなど)の働きを不安定にさせているだけなのです。
漢方薬によるアプローチ
婦人科三大漢方薬のひとつ「加味逍遙散(かみしょうようさん)」は、のぼせを伴うイライラや気分の落ち込みに広く処方されます。また、喉のつっかえ感や強い不安には「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」が選ばれることもあります。東洋医学では「気(エネルギー)」の巡りを整えることで、心の波を穏やかにします。
⚠注意:漢方薬は肝臓に負担をかける場合があります。体力に自信がない、体調が優れない時は自己判断での使用は避け、必ず医師や薬剤師に相談してから使うようにしましょう。

私はイライラや不眠が辛く、女神散(にょしんさん)をしばらく内服しました。血と気のめぐりも良くなる効果が期待される漢方薬だったようで、そういえばひどいホットフラッシュ症状にはあまり悩んだことがなかったです。
完璧主義を手放す
だれしも気分がふさぎだすとつい「できないこと」に目が向きがちですが、そんな時こそ「今は省エネモード!」と割り切ることが大切です。完璧主義を手放し、「今日はこれくらいで十分」と自分に声をかけてみましょう。パートナーや家族にも「今はホルモンの影響で疲れやすい時期なの」と具体的に伝えることで、周囲の理解を得やすくなります。

更年期世代は家庭でも仕事上でも何かと喪失感がともないがち。これから先を心おだやかに過ごすためにも必要なシフトチェンジの時期でもあるんですよ。
十分な休養をとる
イライラや感情の波が激しいときは、夜更かしが症状をさらに悪化させます。体内時計を整えるために、就寝・起床の時間を一定に保ち、少しずつ「早寝早起き」にシフトしていきましょう。朝の光を浴びることでセロトニンが分泌され、夜のメラトニン(睡眠ホルモン)の分泌リズムも整います。

実はPC以上にスマホのブルーライトは、睡眠への悪影響があるのですよ。
寝ながらゴロゴロ眺めがちですが、美容上も大敵なNG習慣です💦
軽い体操で「気と血」を巡らせる
精神神経タイプにも、穏やかな体の動きは大きな助けになります。ただし、激しい筋トレは交感神経をさらに刺激してしまうため逆効果になる場合があります。ここでおすすめしたいのは「軽い体操」です。肩·首·股関節などの関節を無理なくゆっくり動かし、可動域を広げることで全身の血流が改善し、気持ちの落ち着きにもつながります。

ウォーキングやジョギングも手軽な運動ではありますが、膝が痛い場合などは
かえって負担に。寝ながら手足ブラブラなどでも良いので、四肢の循環がよくなるような動きを、日常のスキマ時間にとりいれるようにしてみてくださいね。
3. 身体タイプへのアプローチ
関節痛やだるさは、エストロゲンが持つ「抗炎症作用」や「軟骨を保護する作用」が失われることで起こります。加齢による筋肉量の低下や血行不良が、痛みをさらに悪化させます。
漢方·サプリの活用
血と水分の巡りを良くする「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」や、冷えのぼせを伴う肩こりには「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)」が適しています。また、末梢血管の血行を促すビタミンEも、冷えや関節の痛みをやさしくサポートします。

漢方薬は肝臓に負担をかける場合があります。体力に自信がないとき·体調が優れないときは、自己判断での使用は避け、必ず医師や薬剤師に相談してから使うようにしましょう。
軽い体操で関節を動かし、血流と可動域を取り戻す
痛いからといって動かさないでいると、筋肉が硬直してさらに痛みが悪化する悪循環に陥ります。とはいえ、この時期に負荷の高い筋トレを無理に行うのはおすすめしません。目指すのは「鍛える」ではなく「巡らせる·ほぐす」こと。関節の可動域を少しずつ広げる軽い体操を、毎日の習慣にしましょう。
💡「今日は痛い」と感じたら、その部位の体操は無理せず休んでOKです。痛みのない範囲で、できる動きだけ続けることが長続きのコツです。

ウォーキングやジョギングは、膝が痛い場合はかえって負担になりがちです。足腰に負担をかけられない場合は、寝ながら手足ブラブラなど、全身の筋肉を大きく動かし血液循環がよくなるような動きを日常習慣にとりいれていきましょう。
更年期の不調3タイプ!治療法やセルフケアは?まとめ
| タイプ | 代表的な症状 | 主な治療・ケア | 今日からできるセルフケア |
| A. 血管運動神経タイプ | ほてり・ホットフラッシュ・寝汗・動悸 | HRT(第一選択)・エクオールサプリ | 発作時は太い血管を冷やすクールダウン法 |
| B. 精神神経タイプ | イライラ・不安・不眠・気分の落ち込み | 漢方(加味逍遙散など)・HRT・アロマ療法 | 早寝早起き・睡眠儀式・アンガーマネジメント・軽い体操 |
| C. 身体タイプ | 関節痛・肩こり・慢性的なだるさ・冷え | 漢方(当帰芍薬散・桂枝茯苓丸)・ビタミンE | 関節可動域を広げる軽い体操(朝・日中・夜) |
| D. 隠れ更年期タイプ | 胃腸不調・乾燥・頻尿・デリケートゾーンの違和感 | まず婦人科・かかりつけ医へ。更年期の可能性を伝える | 閉経状況・他の更年期症状・症状の始まった時期を必ず医師に伝える |
更年期は、じっと嵐が過ぎ去るのを耐え忍ぶだけの時期ではありません。自分の体が発しているサインに耳を傾け、不調のタイプを可視化することで、必ず解決の糸口が見つかります。
婦人科でのHRTや漢方処方、市販のサプリメント、そして日々の自分を大切にするセルフケア——たくさんの選択肢の中から、ご自身に最もフィットするものを賢く選び取っていきましょう。
この記事が、あなたが健やかで自分らしいHealthy 2nd Lifeを取り戻すための、心強い第一歩となることを願っています。
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