mbti診断,性格悪いランキングとか流行る日本(2)

流行

Z世代より前の○○世代も、いわばタテわり性格診断?

前回、性格診断16personalitiesを広めた中心は、おもにZ世代だと紹介しました。
Z世代とは、1990年代半ば~2000年代はじめ頃に生まれた方々をさします。

ゆとり世代、さとり世代などと年齢的には大差ないはずながら、初のアルファベット一文字✨
Z世代はなんともスタイリッシュというか、かっこ良さげな響きをうらやましく感じたものです。

私自身は団塊世代を親に持つ、団塊ジュニアど真ん中なのですが…
もはや人口の多さにしか着目してもらえていない、ダサさがずっと残念でした。

たしか子どもの頃は団塊ベビーと呼ばれていた記憶があるのに、もはやシニアになってもジュニアどまり💦
いったい誰が名付け親なのだろう?と文句を言いたい気持ちがあります。

生まれた世代ごとにひとかたまりで「○○世代」と呼ばれ出したのはおそらく団塊世代から。
たいていはそれより前に生まれた世代が勝手に言い出し、より流行ったものが残る習わしのようです。

団塊世代の次の世代は、新人類とネーミングされていました。現在は、約60歳から70歳ぐらいになる皆さんです。「古くなっても新人類かぁ〜」ときっと思っているはずです。

かってに「新人類」なんて呼ばれてたけど…先のことまで考えなかったのかな?

そういえば「さとりはともかく、ゆとりは嫌だ!」は実際によく耳にするクレームです。
「国の方針でカリキュラムが減っただけなのに、ゆとり=勉強してない、って言われてるみたい」というのが当事者の声のようです。

人類初のデジタルネイティブとされるZ世代は、世界共通の概念でもあります。さらにその下の世代は、α世代(ジェネレーションアルファ)と呼ばれるのだとか。ますますカッコイイですね🌈

前の世代からみた『最近の若いもんは…!』的な発想からの『⚪︎⚪︎世代』という呼び名。 

たいていは、自分より若い世代とのジェネレーションギャップ性格傾向としてとらえた上でネーミングされてきました。そういう意味では、これもある種の性格診断みたいなものかも知れませんね。 

昭和の性格診断といえば…やはりABO式血液型別!

『性格診断』というものは、日本でも昔からさまざまなものが流行りました。なかでも最も浸透したのは、なんといっても、ABO式血液型による性格診断でしょう。

血液型性格診断は、なんと1970年代初めから2000年頃までのロングヒットとなり、今なお昭和世代に根強い影響を与え続けています。

とくに血液型診断の流行と共に生まれ育った団塊ジュニアとその前後あたりは、今なお頑なに信じている傾向が強いようです。

「A型は几帳面、B型はお調子者、O型はおおらかで、AB型は変わり者」  
昭和世代に血液型別の性格傾向を尋ねてみると、ほぼ全員が得意げに上記のように答えるでしょう。

日本人の血液型はA型が全体の40%、次にO型の30%、B型の20%、AB型の10%と続きます。多数派であるA型とO型に対する評価は好意的なのに💦B型とAB型はなんだか気の毒でした💦

時代の流れとともにB型はお調子者→楽天家、AB型は変わり者→天才肌、といった感じに、表現がよりマイルドになった気がします🤭

たしか平成ぐらいまでは、履歴書に血液型記入欄があった記憶があります。いまでは「科学的根拠に乏しい」「差別的だった」などとして、ゆきすぎた信仰を反省されているフシが強いようです。

ここがポイント!

実は血液型による性格分類は、日本とその影響を受けた(とされる)韓国台湾でしか認識されていないらしいよ。

履歴書に血液型記入欄があったのはビックリ!今は性別記入欄すらなくなるというのに…

『相性チェック』や『性格悪いランキング』まで…

最近は『mbti性格悪いランキング』なども、人気の検索ワードになっています。そもそもがMBTIではなく16personalitiesだし、それだって性格の良し悪しを判定するためのものではない。

いろんな意味ですごく不毛な流れだなぁ、と私自身は残念に感じています。

なぜかというと、先に挙げた血液型による性格診断ではながらくB型男性が不遇な扱いを受けた歴史が長いからです。

まるでダメンズの代表例のごとく扱われ、女性誌ではよく『B型男はクズ!』『結婚相手には選ぶな!』的な勢いで非難されがちでした。

人間をタイプ分けすれば当然、どれとどれが合うかが気になり出すし(相性)、相性が気になり出せばやはり、そこで格付けランキングが始まりがちです。

相性も格付けランキングも、結局は誰の都合で判定する一方的なもの。

誰にでも広くあてはまるほどの信憑性は、ほぼないんですよね。

ちなみに、16personalitiesによる性格分類上で「性格悪い」と評されやすいのはどんなタイプかというと…。

どちらかというとリーダーシップを発揮するというか、人の上に立つ独立心があると見なされやすいタイプのようですね。

たしかに日本のように、島国でながらく農耕民族として発展してきたような集団としては、リーダーよりはメンバーとして従順に指示に従うタイプが重宝されてきたのでしょう。

個人間の相性のみならず、企業が採用する際にも、尖ったタイプよりは素直な性格傾向を新人に求めるケースも未だよくあるのかも知れません。

とはいえ、今は大手企業であってもいつまでも安泰とは言えない時代。
今年は自動車業界の不祥事が相次いでニュースになりましたが…

長いものには(とりあえず)まかれる』体質を打破するような人材が、この先どこのフィールドでも必要とされる世の中になっているのではないでしょうか?

人間は長く居るほどに悪しき慣習にも染まりやすいため、新人であっても堂々と問題提起できる、そんな人材が尊重される時代に早く進化して欲しいなぁと、実感します。

親や教師が反面教師であることも。前の世代を見習うなかれ!

16personalitiesに限りませんが、『性格診断』というものはどうしても、他人に向けて使い出せば何らかの偏見や差別を生じてしまうものです。

そもそも「自分はこういう人間だ(と思う)」と自身が認識し受け入れる分には良いのですが、「あなたはこういうタイプだね」と決めつけられるのは、誰だってあまりうれしくありません。

たとえおしつけられたタイプの評価が好意的だったり、高評価だったりしても、なんだかモヤっとするはずです。

たとえば…

あなたはすごく優秀だね

君って、とってもかわいい!

といった言葉を、誰かからかけられた場合。

真面目であることもかわいいことも、日本においてはプラス判定要素なのに、相手によっては喜べない。そんな経験はありませんか?

『優秀だ』は、スランプ状態が長引いていたりすると軽くプレッシャーになります。
『かわいい』に至ってはそれこそ嫌いな相手が発したらややホラー、関係性と状況次第ではいまどきセクハラだと騒がれかねません。

ようは「優秀」「かわいい」に限らず、「優しい」だろうが「気が利く」だろうが、誰がどんな意図目的で言うかがいちばん大事❗️ 「バカ」「アホ」「嫌い」などの悪口だって同様です。

何はともあれ…

Z世代より上は、血液型による性格分類をけっこう信じ、それに翻弄された(わりとアホな)世代です。親も教師も昔は若く、いろんなブームにのっかって失敗もたくさんしています。

相対評価で優劣をふりわける青春時代を過ごしたせいか、なんでもかんでも相対的に善悪を決めたがるしかもその基準に公平さはなくほぼ主観

私は私自身のこういうとこイヤだなぁ!と感じることが多く、自分の同世代以上によく似た傾向をしょっちゅう見かけます。

Z世代の皆さんは、そういう世代がまだ上司として君臨する社会へ羽ばたく存在。

前の世代がやらかした失敗を反面教師に、『性格』を良し悪しで判断し格付けするのはやめてほしいな、と願うばかりです。

今回のまとめ

ここがポイント!

*Z世代は人類初のデジタルネイティブかつ世界共通概念な世代❗️

*昭和は血液型による性格診断が横行し、B型男性が何かと標的にされた。(黒歴史)

前の世代の過ちは、次世代以降でようやくわかる。反面教師として活かそう!

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